西神楽公園「ホタルの里」
この「ホタルの里」は、平成3年、旭川市郊外の稲作地帯に所在する生徒数150名足らずの小さな中学校から始まりました。

その旭川市立西神楽中学校では、全校生徒全員が部活動に参加することを目標に掲げたことから、1〜2年生の11名の生徒たちが科学部を創設しました。しかし、科学部は出来たものの、何を目標に活動するかが決まっておらず、顧問の先生は野球部も担当し中体連の野球大会に向けて忙しい真っ最中でもあり、生徒たちだけで毎日放課後集まって意見交換をしていましたが、なかなか纏まりませんでした。

おおよそ2カ月が過ぎた頃、リーダーの子が、 「昭和30年代までは、この地域にホタルが沢山生息してたいたが、農薬の影響で今は全く見られなくなったので残念だと父から聞いたので、我々科学部の手でこの地域にホタルを呼び戻すことを目標にしたらどうか」と提案しました。部員は全員一致で纏まりました。

まず、地域内の環境調査として小川や農業用水の水質検査および餌のカワニナ(貝)等の生息調査や地域全戸にアンケート調査を実施するとともに、旭山動物園の小菅園長にホタル生態や飼育の指導を受けるなど全員で周到な準備をしました。
同年7月末に隣町の自然牧場から17匹のホタルを譲り受け、400匹余りのふ化に成功。この幼虫を約60リットルの水槽に自然の生態系を維持して飼育すると、水も腐らず成育が極端に良かったことから、このことを論文にまとめたところ、平成4年及び5年に連続して日本学生科学賞「北海道知事賞」の栄誉に浴しています。

子どもたちの真剣で純粋な活動が地域の人々の共感を得て、平成8年に会員数160名に及ぶサポート団体「西神楽ホタルの会」が誕生しました。旭川市も地域の西神楽公園の改修工事に伴い、せせらぎを造成し「ほたるの里」として位置づけ、中学校の校庭から移設し現在は約10万匹のホタルを飼育しています。
町おこしや故郷づくりに、名実ともに中学校が地域の核として連携した大きな成功例といえます。

「ホタル祭りin西神楽」は、毎年7月末〜8月上旬に開催されます。自然界のホタルも、その頃にご覧になれます。 ただし、ホタルの採集及びストロボ撮影は禁止です。
所在地 旭川市西神楽南1条1丁目(西神楽パークセンター)
TEL 0166-75-3669
URL http://www.asahikawa-park.or.jp/park/neighborhood/nishikagurapark.html
アクセス 旭川空港から車で10分。JR旭川駅から車で20分。