3つの秋を満喫 「北の嵐山」で一日遊ぼう

札幌から高速道路を経由して車で約2時間。旭川鷹栖インターチェンジを降りると、四季折々の表情を見せる小高い山が広がります。ここは京都の嵐山に似ていることから「北の嵐山」と呼ばれるスポット。旭川市と隣町の鷹栖町にまたがる大きな自然公園があり、エゾリス、アカゲラ、カタクリの花などたくさんの動植物が生息しています。

この嵐山の麓に広がる閑静な住宅街・旭岡(あさひがおか)にも魅力が満載。明治の頃から窯元が点在し、現在は陶芸をはじめ、ガラス、染め物、木工クラフトなどのアトリエ&ギャラリーのほか、自然豊かな立地を生かした茶室やカフェが人気を集めています。どんな楽しみ方ができるのか、今回は一日かけて嵐山を散策してきました。

まずは芸術の秋を体験に

手びねりは5歳以上から参加できます。家族旅行の思い出にいかがですか?

昭和45年の開窯から、旭川で最も古い窯元として親子3代にわたり50年以上の歴史を紡いでいます。特徴的な結晶釉や色遣いからは、北国の大らかな自然や、移り変わる四季を感じられます。カップや皿などの日常遣いできる作品も多く、旭川旅行のおみやげにも最適です。

大雪窯では、手軽に楽しめる陶芸体験も行っています。陶芸が初めての人も楽しく参加できる「手びねりコース」と、電動ろくろを使う「ろくろコース」があり、それぞれ湯のみや皿、コップなど、自分の好きな作品を作ることができます。

2代目・板東豊光さん、3代目・光太郎さんの作品が並ぶギャラリー

【手びねりコース:5歳以上~、税込2750円(粘土500g)/ろくろコース:12歳以上、税込4400円(粘土1㎏)】

・同時参加:220

・所要時間:90分程度

・一週間前までにご予約ください(空きがあれば前日予約でも受付ます)

大雪窯

住所/北海道旭川市旭岡2丁目9-10

電話0166-51-1972

営業/9:3017:00

定休/無休 ※年末年始・臨時休業あり

https://taisetsugama.com/
ガラス専用のカッターでしっかり切り込みを入れ、あとはペンチを使ってパキッと折るように切り出します。スタッフさんに丁寧に教えてもらえるので、初めてでもご安心を

旭川で唯一のガラス工房「淳工房」のギャラリーには、代表の菅井淳介さんが手掛けた色鮮やかな板ガラスをはじめ、全国的な人気を集める木とガラスを組み合わせた「木GLASS」シリーズ、奥さんの睦子さんが作る動物の時計など、多彩な作品が並んでいます。

ガラス工芸体験では、フュージング技法による板ガラスの制作体験と、金太郎あめのように模様が入ったガラス棒のミルフィオリを使ったアクセサリー作りに挑戦できます。板ガラスの体験では、好きな色のガラスを切り出し、重ね合わせてアクセサリーやガラス皿などを作ります。

光を通すといっそう鮮やかな色を見せてくれる板ガラス。学校や公共建築、住宅の窓などに身近なアートとして取り入れられています

【フュージングガラス体験/税込2200円】
・所要時間:2時間程度
・持ち物:エプロン、軍手
・2~20名 ※10名以下は午前中に限ります
・一週間前までにご予約ください(空きがあれば前日予約でも受付ます)

GLASS STUDIO 淳工房

住所/北海道旭川市旭岡2丁目8-1
電話/0166-53-8512
営業/10:00~18:00
定休/4~11月 無休・12~3月 日曜定休 ※年末年始・臨時休業あり

http://juncobo.sakura.ne.jp/
旭川近郊の職人たちによる、個性豊かなクラフト製品。それぞれの魅力を、得永さんが解説してくれます

豊かな森林と良質な木材に恵まれた旭川は、クラフトの町としても知られています。ここは旭川を中心に活動するクラフト作家たちの作品を集めたセレクトショップ。取引企業は25社ほどで、器や置物、アクセサリー、実用品など作家によって様々な作風で作られていますが、どれも心がぬくもるような遊び心に溢れた製品ばかり。来店したら、ぜひ一つひとつの製品を手に取ってみて。しっとりと優しい木の手触りからも、職人たちの高い技術が伝わるはずです。

オーナーの得永光利さんと愛猫の「せんむ」。いつしかこうしたモノづくりの楽しさに魅せられて、自社ブランド「kime」でキャンドルホルダーや靴ベラなどを制作するようになりました
クラフト ブラウンボックス

住所/北海道旭川市旭岡1丁目21-8
電話/0166-50-3388
定休/無休 ※年末年始・臨時休業あり

https://brownbox.jp/

SNS映えの景色が広がる嵐山公園で紅葉の秋を体感

旭川を一望できる展望台をはじめ、季節ごとに約600種類もの野草が自生する「北邦野草園」、アイヌの暮らしや文化を伝える博物館「アイヌ文化の森・伝承のコタン」など様々な見どころがある嵐山公園。霜が降りる9月末から10月中旬にかけて、紅葉のハイシーズンを迎えます。

美しい紅葉に思わず目を奪われます

嵐山公園にはいくつものハイキングコースがあり、今回歩いたのは嵐山公園センターから真っ直ぐ展望台を目指すコース。片道30分ほどなので初心者も気軽に歩けます。
オサラッペ川河川敷駐車場に車を停め、ハイキングの前にセンターに立ち寄ることに。いま見られる野草が写真付きで紹介されていて、これから向かう山への期待が高まります。
散策道に向かうと、コース入口付近に笹でできた家を発見!チセと呼ばれるアイヌ住居を復元したもので、午前9時から午後5時までは中に入ることもできます。

チセは中世から近世にかけて使用されてきたアイヌの伝統的な住居

いよいよハイキングへ。道いっぱいに葉っぱの絨毯が敷かれ、赤や黄色に色づいた紅葉が迎えてくれます。ヤマハギやアキノキリンソウなど秋の野草も見られ、運が良ければエゾリスに出合えることも。終着地の展望台からは天気が良ければ旭川の街並みと大雪山連峰が一望でき、まれに雲海が出現することも。展望台からの景色だけを楽しみたいなら、冬期間以外は近くまで車で行くこともできます。

木々の美しさを楽しむなら秋、たくさんの野草にいたいなら夏がおすすめです。また4月下旬から5月中旬頃はカタクリとエゾエンゴサクが一面に咲き誇り、一年のなかで一番美しい時期。季節ごとに訪れたくなる場所です。

「春の妖精」とも呼ばれるカタクリは開花から2週間ほどしか見られない貴重な花
嵐山公園センター

住所/北海道上川郡鷹栖町嵐山
営業/9:00~17:00(北邦野草園への入園は16:30まで)
定休/毎月第2、第4月曜日(祝日の場合翌日)、年末年始(12月30日~1月4日)
※北邦野草園開園期間中は休まず開館
電話/0166-55-9779

すっかり冷えた身体を温めに…最後は味覚の秋でしめくくり

三角屋根が可愛らしいカフェ「カモミール」。店の前にはテラス席が用意され、夏場はここで休憩するのも良さそうです。

おすすめはキッシュランチセット=写真(1300円)。キッシュ、数種類のサラダ、ホシノ酵母で作る日替わりの手作りパンが付き、飲み物はコーヒー、紅茶、ハーブティーから選べます。お茶をするならケーキセット(850円)を。日替わりで並ぶ2~3種類のケーキと好きな飲み物が1つずつ選べます。特にキャロットケーキが人気で、出合えたらラッキーです。入口には店主が染めた毛糸と手編みのバスケットが並び、買い物も楽しめます。    

野菜がたっぷり食べられるワンプレート。この日はチーズのフォカッチャがセット
カモミール

住所/北海道旭川市旭岡1丁目18
電話/0166-54-2116
営業/11:00~17:00
定休/月曜、火曜(祝日は営業)
※雪の季節(12月中旬頃~3月頃)はお休みしています

手つかずの自然とおしゃれな住宅街がほどよいバランスで交わる北の嵐山エリアは、地元旭川の人たちにとっても癒しの空間です。今回は秋ならではの楽しみ方を中心にお伝えしましたが、もちろんほかの季節にも魅力がたくさんあります。ぜひ何度も通って、自分だけの過ごし方を見つけてくださいね。

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